こんにちは、ハクです。
看護師が副業でブログを始めると、多くの人が一度は「現場での経験を記事にしたい」と考えます。実際、それは大きな強みになります。ただし、医療という領域を扱う以上、普通の趣味ブログとは違う注意点がいくつもあります。
このブログでも、救急現場の話や看護師としての経験を記事にしていますが、書く前に必ず意識していることがあります。この記事では、医療系ブログを書く上で気をつけるべきポイントを整理してお伝えします。
・医療系ブログがGoogleから厳しく評価される理由
・守秘義務・個人情報保護の観点で気をつけること
・医療情報を書くときの表現の注意点
・個人ブログでも信頼性を積み上げる工夫

医療系の記事は、書き方を間違えると読者に誤解を与えたり、思わぬトラブルにつながったりすることがあります。今日は、その線引きについて具体的にお話しします。
医療系ブログはGoogleから特に厳しく評価される領域
医療情報を扱うブログは、Googleの評価基準の中でも「YMYL(Your Money or Your Life)」と呼ばれる、特に慎重な扱いを受ける領域に含まれます。
お金や健康に関わる情報は、間違った内容が読者の人生に直接影響を与える可能性があるため、他のジャンルよりも情報の正確性や発信者の信頼性が厳しく見られます。個人ブログというだけで低く評価されるわけではありませんが、内容の裏付けや発信者の立場が不明確な記事は、上位表示されにくい傾向があります。
このブログでは、看護師としての実務経験に基づく内容と、一般的な統計データや制度の話を明確に分けて書くようにしています。経験談は経験談として、データはデータとして扱うことが、YMYL領域で信頼性を積み上げる第一歩だと感じています。
医療系ブログを書くなら、まずこの「厳しく見られる領域である」という前提を持っておくことが、書き方全体の質を左右します。
守秘義務・個人情報保護の観点で気をつけること
現場のエピソードを記事にする際、最も気をつけているのが守秘義務と個人情報保護です。
看護師には法律上の守秘義務があり、患者さんの個人が特定される情報を発信することは許されません。ブログというオープンな場所に書く以上、日常会話で話す以上に慎重な配慮が必要になります。
具体的には、次のようなルールを自分の中で徹底しています。
・年齢、性別、来院日時などの組み合わせで個人が特定されないよう、細部をぼかす、または変更する
・複数の症例を組み合わせて、一つのエピソードとして再構成する
・勤務先の名称や特定できる情報は一切出さない
前回の記事で紹介したサプリメントのエピソードも、実際にはこうした配慮を加えた上で書いています。読者にとって学びのある形にしつつ、個人が特定されないようにする、というバランスは、医療系ブログを書く上で欠かせない意識です。
どんなに読者の役に立つエピソードでも、この配慮を怠らないことが、医療者としてブログを書く上での大前提です。
医療情報の書き方 ― 断定を避け、根拠に基づいて書く
医療情報を発信するときは、言い切りの表現をできるだけ避け、根拠を示しながら書くことを意識しています。
看護師としての知識があると、つい断定的に書きたくなる場面がありますが、個人の経験や一般論を「絶対にこうだ」と言い切ってしまうと、読者に誤解を与えたり、実際の症状に当てはまらないケースで混乱を招いたりする可能性があります。
具体的には、次のような表現を心がけています。
・「〜と言われています」「目安として」など、幅を持たせた表現を使う
・統計データを使う場合は、出典を明記する
・症状や対処法に関する内容は、最終的に「医療機関の受診」や「専門家への相談」を促す一文を添える
特に、症状や薬に関する記事では、断定的な表現がそのまま読者の行動に影響することもあるため、慎重すぎるくらいがちょうどいいと考えています。
断定を避けた誠実な書き方は、回りくどく感じるかもしれませんが、医療情報を扱う上では欠かせない姿勢です。
個人ブログでも信頼性を積み上げる工夫
大手医療メディアのような組織的な監修体制がなくても、個人ブログには個人ブログならではの信頼性の積み上げ方があります。
それは、現場での実務経験に基づく一次情報です。教科書的な知識の羅列だけでは大手メディアに勝てませんが、「実際に10年以上、救急の現場で見てきたこと」は、他のサイトが簡単には書けない内容です。
具体的には、次のような点を意識してプロフィールや記事内で伝えるようにしています。
・自己紹介欄で、経歴や専門領域を明確に示す
・記事の中で「実際に経験したこと」と「一般的な情報」を区別して書く
・断定を避けつつも、現場ならではの具体的な視点を盛り込む
このバランスを保つことが、医療系ブログとして長く読んでもらえるかどうかを左右すると感じています。
まとめ
医療系ブログを書く上では、YMYL領域としての厳しい評価基準を理解し、守秘義務を守りながら、断定を避けた誠実な書き方を意識することが欠かせません。それでいて、現場での実務経験という一次情報は、個人ブログだからこそ出せる強みでもあります。この両立が、医療系ブログを長く続けていくための鍵だと思っています。
ブログを副業として始める話については、こちらの記事でも紹介しています。


医療の話を発信するということは、それだけ責任も伴います。だからこそ、丁寧に、誠実に書き続けることを大切にしています。これからブログを始めたい方の参考になればうれしいです。



コメント