こんにちは、ハクです。
「看護師を辞めたい。でも、こんなことで辞めたいと思うのは甘えなのかな」
「このまま続けられるのかな」
「周りの同期は普通に働いている。自分だけが仕事についていけていない気がする。」
そんなふうに自分を疑ってしまうことはありませんか。特に新人看護師さんや若い看護師さんにあると思います。
僕自身も、新人看護の頃は看護師をしていて「辞めたい」と思うことはありましたし、同期も1年目で辞めていく姿をも見ています。
それでも、辞めたいと思うこと自体を「甘え」と思った事はありません。
大切なのは「甘えかどうか」を決めることではなく、
- 今のつらさは時間や経験で変わるのか
- 部署を変えれば変わるのか
- それとも職場そのものを変えないと変わらないのか
を整理することです。
この記事では、救急・集中治療で働いてきた僕自身の経験や、これまで後輩を見てきて感じたことをもとに、「続ける」「異動する」「転職する」を考えるための判断基準を整理します。
・辞めたい気持ちを「甘え」で片づけなくていい理由
・今すぐ辞めても解決しないことがある理由
・辞めたい理由を「続ける・異動・転職」に分けて考える方法
・転職を考えるときに、先に決めておきたいこと

辞めたいと思ったときに、すべてを肯定してほしいわけではないと思います。かといって、「頑張れ」と言われても苦しいですよね。ここでは辛さの原因を整理する方向で一緒に考えていきます。
新人看護師が「辞めたい」と思うことは珍しくない
新人看護師さんや若手看護師さんの場合は、将来への迷いよりも「仕事についていけない」「先輩に怒られる」「同期よりできていない」といった毎日のつらさから、辞めたいと思うことは多いと思います。
僕自身も辞めたいと思ったことはあります。もちろん新人の頃の話です。そして、当時でも同期は結構辞めています。
明確な理由がなくても「このままでいいのか」と思うことはある
僕の場合も、辞めたいと思う理由がいつも明確にあるわけではありません。
むしろ、
- この仕事をいつまで続けるんだろう
- 毎日似たようなことの繰り返しに感じる
- 頑張っても給料が大きく上がるわけではない
- この働き方を10年後も続けているのかな
といった、将来への漠然とした気持ちから「辞めたい」と思うことがあります。
この場合は、職場が悪いわけではなく、働き続けた先のイメージが持てなくなっているだけかもしれません。
だから、「辞めたい=今の職場が最悪」とは限りません。
今の職場そのものが嫌なのではなく、働き続けた先が見えなくなっていることもあります。
辞めたいと思ったときは、まず「何が嫌なのか」を無理に一つに決めるより、今、自分の中で何が引っかかっているのかを考えてみるといいと思います。
新人・若手看護師が「辞めたい」と思いやすい理由
新人や経験年数が浅い時期は、仕事そのものが嫌いだからではなく、「自分は周りよりできていない」という感覚から辞めたくなることがあります。
僕も後輩を見てきて、新人や若手の看護師がつらくなる理由は、単純に仕事が忙しいからだけではないと感じています。

先輩から注意されるたびに「自分はできない」と感じる
新人の頃は、分からないことやできないことが多いので、先輩から注意される機会も当然多くなります。
ただ、注意される側からすると、
「今日も怒られた」
「またできなかった」
「昨日も同じようなことを言われた」
という記憶ばかりが残ります。
そうすると、本当は少しずつできることが増えていても、
「自分は仕事ができない」
という感覚のほうが強くなってしまいます。
そこから、
「看護師に向いていないのかもしれない」
「もう辞めたほうがいいのかな」
と考えるようになることがあります。
でも、注意されることと、看護師に向いていないことは別です。
今できていないことが、1年後もできないとは限りません。
新人で怒られてばかりでつらいときの考え方は、こちらの記事でもまとめています。
【関連記事】新人看護師が怒られてばかりでつらいときに|「向いてない」と決める前に考えてほしいこと
同期と比べると、自分だけ遅れているように見える
新人の頃は、どうしても同期が気になります。
同期が先に、
- 夜勤に入った
- 独り立ちした
- 採血や点滴がうまくなった
- 先輩と普通に話している
- 仕事を早く終わらせている
のを見ると、
「自分だけ遅れているのではないか」
と思ってしまいます。
でも、看護師の仕事にはいろいろな能力があります。
手技を覚えるのが早い人もいれば、患者さんとの関わりが得意な人もいます。知識を覚えるのが早い人もいれば、経験を重ねてから一気に伸びる人もいます。
同期より少し遅れているように見えることと、「看護師としてできない」ことは同じではありません。
真面目な人ほど「全部できないとダメ」と思いやすい
後輩を見ていて、特に心配になるのは、真面目で責任感の強い人です。
そういう人ほど、
「頼まれたことは全部終わらせなければいけない」
「失敗してはいけない」
「先輩に迷惑をかけてはいけない」
と考えがちです。
そして、一つでもできなかったことがあると、できたことよりも、できなかったことばかりを考えてしまいます。
でも、看護師の仕事は、すべてを同じ優先順位で完璧にこなす仕事ではありません。
患者さんの安全や状態に関わることを優先し、その中で「今やること」「あとでもいいこと」を分けていく必要があります。
全部を完璧にできない自分を責めるより、何を優先するかを考えられることのほうが大切です。
「このつらさがずっと続く」と思ってしまう
新人の頃につらいと、
「この先もずっとこんな毎日なのかな」
と思ってしまうことがあります。
毎日先輩に確認される。仕事についていけない。家に帰っても次の日のことを考える。
そんな状態なら、「辞めたい」と思うのも不思議ではありません。
ただ、実際には、1年目と2年目では見える景色が変わることがあります。
仕事の流れが分かり、できる技術が増え、先輩に確認しなくても判断できることが少しずつ増えていきます。
さらに後輩が入ってくると、それまで自分に集中していた先輩の視線も少し離れ、2年目になって気持ちが楽になる人も実際にいます。
だから、「今つらい」ということと、「この仕事をずっと続けられない」ということは、いったん分けて考えてもいいと思います。
「辞めたい=甘え」と決めつけない|休むことと辞めることは別
ただ、すべてを肯定すればよいわけでもなく、原因を整理することが大切です。
仕事に行けなくなったり、休んでしまったりすると、
「自分は甘えているのかな」と思う人もいるかもしれません。
でも僕は、心身を壊してまで仕事に来る必要はないと思っています。
休むことと、仕事を辞めることは別です。
もう少し続けてもいいケースと、環境を変えたほうがいいケース

ここまで読むと、
「じゃあ、自分はもう少し続けたほうがいいの?」
「それとも辞めたほうがいいの?」
と思うかもしれません。
僕は、すべての新人や若手看護師に「もう少し頑張ったほうがいい」とは思いません。
逆に、「つらいならすぐ転職したほうがいい」とも思いません。
見るべきなのは、今のつらさがこれから変わる可能性があるかどうかです。
もう少し続けることで変わる可能性があるケース
たとえば、
- 仕事そのものが嫌いなわけではない
- できることは少しずつ増えている
- 一番つらいのは先輩から注意されること
- 同期と比べて自信をなくしている
- 「仕事ができない自分」が嫌になっている
- 分からないことを聞ける先輩や上司がいる
といった場合です。
こうした辛さは、経験を重ねることで変わる可能性があります。
特に新人の頃は、「できないこと」が目につきます。
でも半年、1年と働いていくうちに、以前は毎回確認していたことを自分でできるようになったり、患者さんの変化に気づけるようになったりします。
今は見えなくても、少しずつ成長していることがあります。
この場合は、「辞めるかどうか」をすぐ決めるのではなく、もう少し続けながら様子を見る選択肢もあります。
異動や転職を考えてもいいケース
一方で、時間が経っても変わりにくいこともあります。
たとえば、
- 特定の部署の人間関係が大きな負担になっている
- 今の診療科そのものが合わない
- 職場全体が慢性的に忙しく、改善する見込みがない
- 夜勤や勤務形態が自分の生活に合わない
- 今の病院ではやりたい看護や働き方ができない
- 仕事の影響で日常生活までつらくなっている
といった場合です。
こうした問題は、「もう少し慣れれば大丈夫」とは限りません。
自分の努力だけでは変えられないこともあります。
その場合は、「自分が弱いから続けられない」と考えるのではなく、環境を変えることで解決できないかを考えてみてください。
同じ病院の中で部署を変えるだけで働きやすくなる人もいれば、病院そのものを変えたほうが合う人もいます。
「辞めたい理由」がどちらなのか分からなくても大丈夫
実際には、
「人間関係もつらいし、仕事にも自信がない」
「夜勤もきついし、この診療科も合っていない気がする」
というように、原因が一つではないことがほとんどです。
だから、最初から
「続ける」
「異動する」
「転職する」
のどれか一つに決めなくても大丈夫です。
まず、
今のつらさの中で、何が一番大きいのかを考えてみてください。
その原因が分かると、
「これは経験で変わるかもしれない」
「これは部署を変えたほうがいいかもしれない」
「これは病院そのものを変えないと難しそう」
と、次の選択肢が見えやすくなります。
職場を変えることで、看護師を続けやすくなる人もいる
後輩を見ていると、職場を変えたことでうまくいった人もいます。
以前の部署では「仕事ができていない」と思っていた後輩が、別の病院や職場ではそのまま働き続けていることがあります。
それを見ると、
その人が看護師に向いていなかったのではなく、その職場や部署との相性が合っていなかったのかもしれない
と思います。
一方で、今の職場を辞めて、次の職場も辞めてしまう人もいます。
だから僕は、
「職場が悪いから転職すればいい」とも「本人が我慢できないから悪い」
とも思いません。
働きやすさは、職場環境だけでなく、
- どんな仕事が得意なのか
- どんな忙しさなら耐えられるのか
- どんな人間関係なら働きやすいのか
- どの程度の責任や緊張感を求めるのか
といった、その人と環境との相性にも左右されます。
転職を考えるなら、「今の職場が嫌」という理由だけでなく、自分はどんな環境なら働き続けやすいのかも考えておくといいと思います。
続ける・異動・転職をどう判断する?
ここまでを簡単にまとめると、次のように考えられます。
| 今の状況 | まず考えたいこと |
|---|---|
| 新人で仕事についていけない | 相談しながら、経験で変わる可能性を見る |
| 全部完璧にしようとして疲れている | 優先順位や仕事の捉え方を見直す |
| 特定の先輩との関係がつらい | 相談・異動 |
| 今の診療科が合わない | 異動 |
| 病院全体の待遇や働き方に不満 | 転職 |
| 夜勤や勤務形態が生活に合わない | 異動・転職 |
| 心身に影響が出ている | まず仕事から離れて休む |
| 転職しても同じことで悩みやすい | 自分に合う環境を整理する |
重要なのは、「甘えかどうか」ではなく「今の問題は何を変えれば解決するのか」を見ることです。

転職するなら「今の職場が嫌」だけで決めない
転職を考える段階になったら、
「今の職場の何が嫌なのか」だけではなく「次の職場では何を変えたいのか」まで整理しておくことが大切です。
詳しくは、こちらの記事で整理しています。
【関連記事】看護師の転職で優先順位はどう決める?譲れない条件の整理と比較方法
よくある疑問
看護師1年目で辞めたいのは甘え?
甘えとは言い切れません。
1年目は、周りと比べて自信を失いやすい時期です。ただ、1年目特有のつらさは、時間や経験で楽になることもあります。
今のつらさが、慣れや経験で変わるものなのか、職場や部署が合っていないのか。まずはそこを整理してみてください。
看護師は3年続けたほうがいい?
「3年」という数字だけでは決めないほうがよいと思います。
大切なのは、年数ではなく、今のつらさが経験で変わるかどうかです。続けることで変わる悩みなら、続ける価値があります。変わりにくい悩みなら、別の選択肢も考えてみましょう。
仕事を休むのは甘え?
心身に影響が出ているなら、無理をして出勤することを優先しなくていいと考えています。
休むことと辞めることは、別のことです。まず休んで、そのうえで今後を考えることもできます。
転職するのは逃げ?
環境を変えることで看護師を続けられるなら、それも一つのキャリアの選択肢だと思います。
ただし、「逃げ」かどうかで考えるより、「次の職場で何を変えたいのか」を決めておくほうが、納得して選びやすくなります。
まとめ|甘えかどうかより、今のつらさが変わるかを考えよう
看護師をしていれば、「辞めたい」と思うことはあります。
僕自身もあります。
でも、辞めたいと思った自分を、「甘えている」「看護師に向いていない」とすぐに決めつける必要はありません。
まずは、今のつらさを整理してみてください。
- 時間や経験で変わりそうなら、もう少し続けてみる
- 部署を変えれば変わりそうなら、異動を考える
- 病院そのものを変えないと変わりそうにないなら、転職を考える
この順番で十分です。
人によって、続ける理由も、辞める理由も違います。
「辞めたいのは甘えなのか」と考え続けるより、
今の自分は何がつらくて、何が変われば働き続けられるのか。
そこから考えてみてください。
その結果、「転職も選択肢かもしれない」と感じた方は、転職活動を始める前に、まず全体の流れを確認してみてください。
【関連記事】看護師が転職を考えたら何から始める?辞める前にやるべきことと転職の進め方

辞めたいと思ったとき、すぐに答えを出さなくても大丈夫です。つらさの原因を整理するところから始めれば、続けることも、異動も、転職も、納得して選びやすくなると思います。



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