こんにちは、ハクです。
朝、目が覚めた瞬間から、
「今日の受け持ちは誰だろう」
「重い患者さんだったら、どうしよう」
「昨日注意された先輩と、今日も同じ勤務だったな」
と仕事のことを考えてしまう。
まだ病院にも着いていないのに、頭の中ではすでに勤務が始まっているような感覚になることがあります。
僕もこれまで後輩と関わる中で、
「休みの日なのに、夜になると次の日の勤務を考えてしまう」
「苦手な先輩と勤務が一緒だと、それだけで行きたくなくなる」
「病院の駐車場までは来たけど、車から出られなかった」
という話を聞いてきました。
中には、「何がそんなにつらいの?」と聞かれても本人もうまく説明できず、涙が止まらなくなってしまう人もいます。
一口に「仕事に行きたくない」といっても、
少し気が重いだけなのか、毎勤務つらいのか、休日まで仕事が頭から離れないのか、職場まで来ても動けないのかでは、状態は同じではありません。
それでも、最初から「看護師に向いていない」「もう辞めたほうがいい」と決める必要はありません。
- 今日、仕事に行きたくない朝にどう考えるか
- なぜ仕事に行きたくなくなるのか
- この状態が続くなら何を考えればいいのか
を、新人・若手看護師を見てきた経験も踏まえて整理します。

まずは今の自分の状態を整理するところから見ていきましょう。
仕事に行きたくない朝は「行く・休む・相談する」から考える
今日仕事に行きたくない朝は、まず今の状態に合わせて「行く」「休む」「相談する」のどれかを考えてみてください。
この時点で、「看護師を辞めるか」「この職場でずっと働けるか」まで決める必要はありません。今日の出勤と、これからの働き方は別の問題だからです。
目安は次の3つです。
- 気は重いけれど動ける → 「今日一日」に区切って行く
- 車から出られない、涙が止まらないなど出勤自体が難しい → 無理に出勤を優先せず、職場へ連絡する
- 自分では判断できない → 教育担当・プリセプター・師長などに相談する
ここから、それぞれの場合にどう考えればいいのかを整理します。
行けそうなら「今日一日」に区切る
気は重いけれど準備はできる、職場には行けそうという状態なら、まずは今日一日だけに区切って考えてみてください。
新人や若手の頃は、
「今日も仕事が終わらなかったらどうしよう」
「また注意されるかもしれない」
と、勤務が始まる前から先のことまで考えてしまいます。
でも、その日の受け持ちや病棟の忙しさは、実際に勤務が始まらなければ分からない部分もあります。
朝の時点で、「この仕事を何年続けられるか」まで答えを出す必要はありません。
ただし、毎勤務前に同じような状態になっているなら、「今日だけ」で繰り返し終わらせず、今後の働き方まで考える必要があります。
駐車場まで来ても車から出られない・涙が止まらないなら、無理に出勤を優先しない
僕が働いてきた中でも、病院の駐車場までは来たものの、車から出られなくなってしまう人を見てきました。
「何が嫌なのか」
を聞いても、自分でもうまく説明できない。
それでも涙が止まらず、病棟へ向かえない。
こうした状態なら、
「せっかく病院まで来たんだから、とりあえず行こう」
と無理に出勤することをしなくていいと思っています。
まず職場へ連絡して、今の状態を伝えてください。
休む場合の連絡方法や扱いは勤務先のルールに従う必要がありますが、今日休むことと退職することは別です。
こうした状態が続く場合は、職場の相談窓口や医療機関に相談することも考えてください。
一人で判断できないときは、教育担当・プリセプター・師長に伝える
「行けそうな気もするけど、かなりつらい」
「休むほどなのか、自分では分からない」
ということもあります。
そんなときは、一人で結論を出す必要はありません。
たとえば、
「辞めたいかどうかまでは分からないんですが、最近、勤務前になるとかなりつらいです」
「休日の夜から次の勤務を考えてしまいます」
「今日は病院まで来たんですが、車から出られません」
くらいでも十分です。
まずは、今つらいという事実を伝えることから始めてもいいと思います。

「仕事に行きたくない」の裏には、5つのつらさが隠れていることがある
同じ「仕事に行きたくない」でも、何がつらいのかによって対処は変わります。
「仕事が回らないのが不安」「先輩が怖い」「ミスが怖い」「疲れている」など、思い当たるものがあれば、一番大きな原因から考えてみてください。
新人・若手看護師を見ていると、特に次の5つが「行きたくない」につながっていることがあります。
「今日も仕事が回らないかも」|仕事が遅い・同時進行ができない不安
新人の頃は、受け持ち患者さん一人ひとりのことを考えるだけでも時間がかかります。
その中で、
- ナースコール
- 点滴
- 検査
- 医師からの指示
- 記録
- 先輩への報告
が重なると、何から手をつければいいのか分からなくなることがあります。
周りの先輩は同じような状況でも動いているため、
「自分だけ仕事が遅い」
「マルチタスクができないから看護師に向いていない」
と感じるかもしれません。
ただ、新人の頃にうまく回せないことと、看護師に向いていないことは同じではありません。
優先順位や仕事の組み立て方は、経験によって変わる部分もあります。
新人の勉強方法そのものに悩んでいる場合は、こちらの記事でも整理しています。
【関連記事】新人看護師が最初にやるべき勉強法5つ【効率よく知識を身につけるコツ】
苦手な先輩と同じ勤務が怖い
勤務表を見たときに、
「あ、この先輩と一緒だ」
と分かっただけで気持ちが重くなることもあります。
実際にはまだ何も言われていないのに、
「今日も怒られるかもしれない」
「質問したら嫌な顔をされそう」
と勤務前から緊張してしまいます。
ここで一度分けて考えたいのは、看護の仕事そのものが嫌なのか、特定の先輩との関係がつらいのかです。
特定の人との勤務だけが極端につらいなら、相談先や指導体制を変えることで状況が変わる可能性もあります。
先輩に怒られることが一番つらい場合は、こちらの記事で詳しく整理しています。
【関連記事】新人看護師が怒られてばかりでつらいときに|「向いてない」と決める前に考えてほしいこと
失敗や報告への緊張が抜けない
新人や若手の頃は、失敗への不安も大きくなります。
投薬、点滴、医師への報告、急変対応など、患者さんの安全に関わる仕事だからこそ、
「間違えたらどうしよう」
と思うのは自然です。
問題は、その不安を勤務前からすべて背負ってしまうことです。
まだ起きてもいないミスや急変まで考えていると、職場へ行くだけで疲れてしまいます。
分からないことを確認する、報告前に情報を整理するなど、今できることを一つずつ増やす方が、漠然と「失敗しないようにしよう」と考え続けるより現実的です。
夜勤・連勤で回復しきれていない
仕事に行きたくない理由が、仕事そのものとは限りません。
夜勤や連勤、不規則勤務が続けば、休みの日でも思ったほど疲れが取れないことがあります。
だから、行きたくない気持ちが出てきたときは、仕事内容がつらいのか、勤務による疲れが大きいのかも分けて考えてみてください。
今の病棟が合わないこともある
急性期では、短時間で優先順位を判断しながら複数の業務を進める力が求められます。
一方で、すべての看護師が同じ環境で働きやすいわけではありません。
たとえば、
- 病棟のスピードについていくのがつらい
- 夜勤が生活に合わない
- 教育体制が自分に合わない
- 人間関係が大きな負担
- 今の診療科に興味を持てない
といったこともあります。
今の病棟が合わない可能性もあります。

休日の夜まで仕事が頭から離れないなら、「今日だけ」の問題ではないかもしれない
朝だけ少し気が重いことと、休日まで仕事が頭から離れないことは分けて考えた方がいいと思います。
後輩からよく聞くのが、
「休みなのに、夕方くらいから明日の勤務を考えてしまう」という話です。
勤務表を確認して、「明日はあの先輩と一緒か」「どんな患者さんを受け持つんだろう」と考え始める。せっかくの休日なのに、夜になるにつれて気持ちが沈んでいく。
こうした状態が毎回続いているなら、単に「朝は誰でも仕事に行きたくない」で終わらせない方がいいと思います。
確認したいのは、
勤務していない時間まで、仕事に気持ちを占められていないかです。
毎回勤務前につらい、休みの日も仕事が頭から離れない、勤務表を見るだけで気持ちが沈む。
こうした状態が続いているなら、「今日は頑張れば行けた」で終わらせず、何がそこまでつらくさせているのかを整理する段階に入っています。
「今日行きたくない」と「この職場では続けられない」は、分けて考える
仕事に行きたくないからといって、すぐに退職する必要があるわけではありません。
一方で、「みんな仕事には行きたくないものだから」と毎回我慢する必要もありません。
僕は、次の3つくらいに分けて考えると整理しやすいと思っています。
今日だけつらい
昨日の失敗を引きずっている、特定の勤務が不安、単純に疲れている。
こうした場合は、少し時間がたつことで変わる可能性があります。
同じ状況になると毎回つらい
特定の先輩と一緒の勤務、夜勤、特定の業務、今の診療科など、つらくなる条件がある程度決まっている場合です。
この場合は、「仕事を辞める」より先に、その原因を変えられないか考える余地があります。
職場全体がつらい
部署を変えても改善しそうにない、勤務形態や病院全体の働き方が自分に合わないなど、問題が職場全体に広がっている場合です。
この段階になると、異動だけでなく、今後の働き方まで考える必要が出てきます。
重要なのは、
「行きたくない=今すぐ辞める」でも、「みんなつらいから我慢する」でもない
ということです。
何がつらいのかによって、次に取る行動は変わります。
毎回「行きたくない」が続くなら、我慢ではなく働き方を整理する
仕事に行きたくない状態が何度も続いているなら、「今日をどう乗り切るか」だけではなく、その原因を変えられないか考えてみてください。
選択肢は、必ずしも転職だけではありません。

経験が増えれば変わりそうなら、もう少し続ける選択肢もある
たとえば、
- 仕事内容そのものは嫌いではない
- できることは少しずつ増えている
- 一番つらいのは「仕事ができない」と感じること
- 分からないことを聞ける先輩がいる
という場合です。
新人の頃は、できないことばかりが目につきます。
でも、半年、1年と経験を重ねることで、以前は毎回確認していたことを自分で判断できるようになることもあります。
「今つらい」と「今後もずっとつらい」は同じではありません。
部署を変えれば変わりそうなら、異動を考える
看護師の仕事は嫌いではないけれど、
- 今の診療科が合わない
- 夜勤がきつい
- 特定の人間関係がつらい
- 急性期のスピードについていけない
という場合は、異動で環境が変わる可能性があります。
病院を辞める前に、同じ職場の中で働き方を変えられないか相談する方法もあります。
【関連記事】看護師が異動したいときはどうする?伝え方・理由と転職を考える判断基準
病院そのものを変えないと難しそうなら、転職も選択肢になる
一方で、病院全体の勤務形態や教育環境、働き方そのものが合っていない場合は、異動だけでは変わらないこともあります。
その場合は、転職を考えることも選択肢の一つです。
ただし、「仕事に行きたくない」という気持ちだけで急いで転職先を決める必要はありません。
もう辞めたいという気持ちまで強くなっている場合は、こちらの記事で「続ける・異動・転職」を整理しています。
【関連記事】【新人看護師】辞めたいのは甘え?続ける・異動・転職を考える判断基準
転職を具体的に考える段階になったら、辞める前に何を確認すればいいのかをこちらの記事でまとめています。
【関連記事】看護師が転職を考えたら何から始める?辞める前にやるべきことと転職の進め方
よくある疑問|仕事に行きたくない朝に迷いやすいこと
仕事に行きたくないという理由で休んでもいい?
休暇や欠勤の扱いは勤務先の規定によります。
ただ、「仕事に行きたくない」という言葉だけでは、つらさの程度は判断できません。
少し気が重いのか、職場へ向かうこと自体が難しいのかでも状況は違います。
車から出られない、涙が止まらないなど出勤そのものが難しい状態なら、無理に勤務を優先せず、まず職場へ連絡して相談してください。
仕事が遅い・マルチタスクが苦手なら看護師に向いていない?
それだけで看護師に向いていないとは言えません。
新人・若手の頃は、優先順位や時間配分、複数の業務を同時に進めることに慣れていない場合があります。
経験によって変わる部分と、今の部署との相性は分けて考えた方がいいと思います。
先輩が怖くて仕事に行きたくないときは?
仕事内容そのものより、特定の先輩との関係がつらさの中心になっていないか考えてみてください。
指摘された内容に改善できる部分があることと、言い方や関係性がつらいことは別です。
一人で抱え込まず、教育担当やプリセプター、師長などに相談することも選択肢です。
毎日仕事に行きたくないなら辞めたほうがいい?
「毎日行きたくない」という事実だけで、すぐに退職を決める必要はありません。
見るべきなのは、何が毎日つらくさせているのかです。
経験不足による不安なのか、特定の人間関係なのか、部署が合っていないのか、職場そのものを変えないと難しいのか。
原因によって、続ける・異動する・転職するという選択肢が変わります。
【まとめ】「行きたくない」は、今の自分からのサインとして一度立ち止まって考える
朝、仕事に行きたくないからといって、それだけで看護師に向いていないわけではありません。
新人や若手の頃は、受け持ち、優先順位、先輩との関係、失敗への不安など、いくつものことが重なって「行きたくない」につながることがあります。
まずは、今日の状態に合わせて考えてみてください。
- 動けそうなら、今日は今日だけに区切る
- 出勤すること自体が難しいなら、無理を優先しない
- 自分では判断できないなら、一人で決めずに相談する
そして、毎勤務つらい、休日まで仕事が頭から離れない、職場まで来ても動けないという状態が続いているなら、「みんな同じだから」で終わらせないことも大切です。
今日どうするかと、この先どう働くかは、分けて考えられます。
辞めるかどうかを今日決めなくても構いません。
ただ、毎回つらい自分をそのままにせず、何が変われば働きやすくなるのかを一度整理してみてください。

後輩を見ていると、同じ「仕事に行きたくない」でも、仕事についていけない不安なのか、人間関係なのか、疲れているのかで必要な対処は変わります。
まずは、自分が何につらさを感じているのかを整理するところから始めてみてください。


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