こんにちは、ハクです。
「今の職場、このまま続けていいのかな」
夜勤明けの帰り道や、仕事でうまくいかなかった日に、そんな気持ちがふと頭をよぎることはありませんか。僕はよくあります!
人間関係がつらい。夜勤がきつい。給料に不満がある。今の部署が自分に合っていない。理由は人それぞれだと思います。
ただ、転職を考え始めたからといって、いきなり求人に応募する必要はありません。
まずやってほしいのは、「なぜ今の職場を辞めたいのか」「次の職場では何を変えたいのか」を整理することです。
僕自身、救急やICUで働くなかで「この働き方をいつまで続けられるだろう」と考えたことがあります。周りでも、一般病棟やクリニックなど、別の環境へ移っていった同僚を何人も見てきました。
ただ、今の職場がつらいからといって、答えが必ずしも転職とは限りません。
部署異動で解決できることもあれば、職場そのものを変えないと解決しにくいこともあります。
この記事では、次の流れで一緒に整理していきます。
・なぜ辞めたいのかを整理する方法
・異動と転職、どちらで解決できるかの考え方
・次の職場で変えたい条件の決め方
・求人を確認するときに見るポイント
・看護師の転職活動の進め方
・転職サイト・エージェントを使うかどうかの判断軸

「転職するかどうか」を決める前に、まず一緒に頭の中を整理していきましょう。
看護師が転職を考えたら、まず「なぜ辞めたいのか」を整理する
転職を考え始めたら、求人を探す前にやってほしいことがあります。
それは、自分の気持ちを整理することです。
「人間関係がつらい」「夜勤がきつい」「給料が上がらない」
不満をそのままにして転職すると、同じ不満を次の職場でも繰り返してしまうことがあります。これは実際によくあるパターンです。
おすすめは、次の3つを紙やスマホのメモに書き出してみることです。
今の職場でつらいことを書き出す
夜勤がつらい、残業が多い、人間関係、希望していない部署、給料、急変や重症患者への対応が続くプレッシャー、勉強についていけない、家庭との両立が難しい
思いつくものを、良し悪しの判断なしにそのまま書き出してみてください。
次の職場で絶対に譲れない条件を決める
次に、「絶対に譲れない条件」と「あればうれしい条件」に分けます。
たとえば、家庭との両立を優先する人なら「日勤中心」「通勤30分以内」が譲れない条件になるかもしれません。一方、収入を優先する人なら「年収を大きく下げない」が譲れない条件になることもあります。
何を優先するかに正解はありません。自分にとって重要な条件から順番をつけてみてください。
「あればうれしい条件」と分けて考える
給料の高さやブランド病院かどうかなど、あったら嬉しいけれど妥協できる条件は、優先順位の下に置いておきます。
ここで大事なのは、「自分は看護師に向いていない」と結論づけないことです。
つらさの正体が「看護師という仕事そのもの」なのか、「今の部署・勤務条件・人間関係」なのかを分けて考えると、次に何を変えればいいかが見えてきます。
書き出した内容がはっきりすれば、この先の判断もぶれにくくなります。

その悩みは「異動」と「転職」のどちらで解決できる?
気持ちを書き出したら、次に考えたいのは「病院そのものを辞めたいのか」「今の部署から離れたいのか」という点です。
同じ「辞めたい」でも、部署が変われば解決する悩みと、職場そのものを変えないと解決しにくい悩みがあります。
あくまで目安ですが、次のように整理できます。
・今の部署・診療科が合わない → 異動で解決できることがある
・特定の業務や患者層がつらい → 異動で解決できることがある
・部署内の人間関係 → 異動も含めて検討
・夜勤回数や勤務時間 → 異動または転職
・給与・待遇 → 転職も検討
・病院全体の雰囲気や方針 → 転職も検討
・通勤や家庭との両立 → 転職も検討
これは絶対的な基準ではなく、あくまで考える手がかりです。
「辞めたい=すぐ転職」ではなく、今の職場に残る・異動する・転職する、この3つを並べて比較してみてください。同じ病院の中でも、部署が変わるだけで働き方が大きく変わることは珍しくありません。
今の病院そのものではなく、現在の部署に負担を感じている場合は、院内異動で解決できる可能性もあります。異動希望の伝え方や、異動と転職の判断基準はこちらで詳しく整理しています。
【関連記事】看護師が異動したいときはどうする?伝え方・理由と転職を考える判断基準
異動を相談しにくい場合や、部署を変えても解決しないと感じる場合は、転職を具体的に考えていく段階に入ります。
【実際に環境が変わった例】救急から一般病棟に転職するとどう変わる?【救急ナースが見る現実】
次の職場で「何を変えたいか」を決める
転職を考える段階に進んだら、「どの職場へ行くか」より先に、「今の悩みを次の職場でどう変えたいか」から考えると、求人の見方がぶれにくくなります。
最初に書き出した悩みを、求人でチェックする項目に置き換えてみましょう。
・夜勤がつらい → 夜勤回数、日勤のみ勤務ができるか
・残業が多い → 残業時間、勤務体制
・急性期の緊張感がつらい → 配属先、患者層
・給料が不満 → 基本給、夜勤手当、各種手当、賞与など
・家庭と両立したい → 勤務時間、休日、通勤時間
・専門性を伸ばしたい → 診療科、教育体制、キャリア支援の内容
ここまで整理できれば、求人を見たときに「自分にとって重要な条件が満たされているか」を軸に比較できるようになります。
クリニック、一般病棟、訪問看護など職場の種類ごとの特徴は、それぞれの記事で詳しくまとめています。
【クリニックへの転職】クリニック看護師への転職【日勤中心で家庭と両立】
【給料の違いまとめ】看護師の年収・手取りを職場別/年齢別に解説|収入を上げる職場の選び方
転職すると決める前に、実際の求人を確認してみる
ここまでで、譲れない条件がだいたい見えてきたと思います。
次にやってほしいのは、「転職すると決断してから求人を見る」のではなく、その条件に合う求人が実際にあるかを確認してみることです。
求人を見ることは、応募することとイコールではありません。どんな求人が実際にあるかを知ること自体が、転職するかどうかを判断する材料になります。
確認しておきたい項目は、次の通りです。
・給与
・勤務時間
・夜勤の有無・回数
・休日
・残業
・通勤
・配属先
・教育体制
・仕事内容

まだ転職すると決めていなくても、希望条件に合う求人があるかどうかを確認しておくと、このあとの判断がしやすくなります。
自分だけでは求人を比較しにくい場合や、希望条件に合う求人を一緒に探してほしい場合は、看護師向けの転職サービスに相談する方法もあります。
看護師、准看護師、保健師、助産師の求人・転職は【レバウェル看護】
看護師の転職活動は5ステップで進める
次の職場でどう変えたいかが見えてきたら、実際の転職活動に入ります。流れを知っておくだけで、進めやすさがかなり変わります。基本は次の5ステップです。
①転職理由・希望条件を整理する
ここまで書き出してきた「つらいこと」「譲れない条件」「あればうれしい条件」を、そのまま活かせます。
②求人を探して比較する
求人サイトや転職エージェントを使って、実際の求人と相場を確認します。
同じ「救急経験者歓迎」でも、待遇や教育体制は職場によって差があるので、複数の求人を比較しておくと判断しやすくなります。
③応募書類を準備する
履歴書・職務経歴書を整えます。救急やICUでの具体的な経験の伝え方は、次の章で改めて触れますが、そのままアピール材料になります。
④応募・面接・職場見学
志望動機や退職理由は、ネガティブな理由であっても、次のキャリアへの意欲として伝え直すと印象が変わります。
可能であれば職場見学で実際の雰囲気を確認しておくと、入職後のギャップを減らせます。
⑤内定後に退職・入職準備を進める
円満退職のための引き継ぎと、退職の意思表示を進めます。
「在職中に動くか、辞めてから探すか」で悩む方も多いですが、収入が途切れない分、在職中に少しずつ動き始めると、焦らず比較検討しやすくなります。
転職サイト・エージェントを使った方がいい看護師
求人の探し方には、大きく分けて「エージェントに相談しながら探す」方法と「自分で検索して探す」方法があります。
どちらが合うかは、性格や今の忙しさによって変わります。
転職エージェントが向いている人
・忙しくて求人を探す時間が少ない
・希望条件を整理しながら探したい
・求人を比較したい
・応募や面接など、転職活動のサポートがほしい
転職エージェントによって、保有する求人や対応エリア、サポート内容などには違いがあります。自分が何を相談したいのかを整理したうえで選ぶと、サービスを比較しやすくなります。
自分で求人を探す方法が向いている人
・自分のペースで検索したい
・担当者とのやり取りを少なくしたい
・応募する求人を自分で決めたい
この場合は、エージェントからの連絡が来ないサーチ型の求人サイトが選択肢になります。
転職サービスを選ぶときに確認したいこと
・サポート内容(求人紹介のみか、書類・面接対策まで含むか)
・求人の分野やエリアが自分の希望と合っているか
・担当者との相性
・連絡方法や頻度の希望を伝えられるか
転職サービスによって、求人の探し方やサポート内容は異なります。どのサービスが自分に合うか迷う場合は、特徴を比較してから選ぶと分かりやすいです。
【比較記事】看護師転職サイト4社を比較|現役看護師が特徴・選び方を解説【2026年】
救急・ICU経験は転職でどう活かせる?
救急外来やICUでの経験は、転職の場面でもよく話題になります。
ただ、「救急・ICU経験者はどこでも歓迎される」と言い切れるものではありません。大事なのは、現場で身につけたものを、次の職場に向けてどう言葉にするかだと感じています。
例えば、次のような経験は、応募書類や面接で具体的に伝えやすい部分です。
・急変時に、優先順位をつけながら対応した経験
・患者さんの状態変化を早期に捉えるアセスメント
・限られた時間の中で情報を整理し、医師や他職種に共有する力
・重症患者やそのご家族への対応
・多職種と連携しながら動いた経験
「救急にいました」だけでは伝わりにくくても、「〇〇の場面で、こう判断して動いた」という具体的なエピソードにすると、面接官にも伝わりやすくなります。
求人票の言葉だけでなく、自分の経験を自分の言葉に置き換えておくと、応募書類にも面接にも活かせます。
一方で、救急やICUの経験がそのまま評価されるかどうかは、職場や求人によって差があります。
「どこでも歓迎される」というより、「伝え方次第で強みになりやすい経験」くらいに捉えておくのがちょうどいいと思います。
看護師の転職でよくある質問
Q. まだ辞めると決めていなくても求人を見ていい?
はい。求人を見ることは応募することとは違います。条件に合う求人があるかを確認するだけでも、転職するかどうかを考える材料になります。
Q. 在職中でも転職活動できる?
できます。在職中であれば収入を維持しながら求人を比較できるため、退職後の収入を心配せずに転職活動を進めやすいメリットがあります。一方、勤務しながら面接や職場見学の日程を調整する必要があります。
【参考記事】在職中の転職活動のコツ【今の仕事を続けながら動く方法】
Q. 新人・経験が浅くても転職できる?
転職自体はできます。
ただ、経験が浅い時期は求人の選択肢が限られる場合もあります。心身の負担が大きいときは、無理をせず早めに相談先を探すことも一つの選択肢です。
Q. 転職エージェントを使ったら必ず転職しないといけない?
いいえ。登録して求人を紹介してもらった上で、転職をやめておくという選択もできます。
連絡方法や頻度についても、最初に希望を伝えておくと調整してもらいやすくなります。
まとめ|転職するか決める前に、まず選択肢を確認しよう
最後に、この記事の流れを振り返ります。
・まず「なぜ辞めたいのか」を書き出して整理する
・その悩みが異動で解決できないか考える
・次の職場で変えたい条件を具体的にする
・実際の求人を確認して、判断材料にする
・必要であれば、転職サイトやエージェントを利用する
「転職するべきかどうか」を、この記事だけで決める必要はありません。ただ、今の気持ちを整理して、実際の求人や選択肢を知っておくだけでも、次の一歩を考えやすくなるはずです。

転職するかどうかは、焦って決めなくて大丈夫です。まずは今の気持ちを整理して、自分に合う選択肢を確認するところから始めてみてください。



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